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今話題のきもの書籍 【和のしきたり 日本の暦と年中行事」 】
   
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和のしきたり 日本の暦と年中行事「和のしきたり 日本の暦と年中行事」 監修 国立歴史民族博物館教授 新谷尚紀著

着物を着るようになってから、季節のことに敏感になってきたような気がします。
そうすると、季節の行事とそれが行われる日の関係が気になってきます。
違和感を感じることが多いのです。
しかも昨今のように気象異常が続くと、ますますわからなくなります。

そんなことを考えていて、ふと目にとまったのがこの本です。
本の帯を見ても「どうして6月1日から夏服になるの」というコピーがあり、私の疑問に答えてくれています。
日本の年中行事を広く扱ってくれており、「今月のきもの書籍」で取り上げるのも、時期的にもちょうどいいと思い、さっそく買いました。

今回は、この本を紹介いたします。

  本の構成
 

内容としては、四章構成になっていて、「第一章 しきたりの背景」、「第二章 年中行事のしきたり」、
「第三章 正月のしきたり」、「第四章 人生儀礼のしきたり」となっております。
第一章で暦の見方の解説、第二章で年中行事、第三章で正月、第四章で人生儀礼に関するしきたりの解説を行っております。

  「日本のしきたり」の特徴
 

季節に関係することは、太陰太陽暦の方が太陽暦よりも一致しているといわれています。
例えば、衣替えの時期もそうでしょうか。
私達は、一年の節目、人生の節目に色々な行事を行います。その由来をたどると、神を敬うことであったり、米作りに関することであったり。あるいは、穢れを祓う事であったり。都市の成立とともに始まった「疫病退散」のための夏祭りもあります。

この本では、日本の様々な行事を暦と関連づけて解説しています。 私達は、こういった行事がうまれた時代とはまったく違った時代に生きています。
暦は太陰太陽歴から太陽歴に代わり、日本の主な産業も、農業ではなく、工業・サービス業です。
太陰太陽暦でのお正月は太陽暦でいうところの2月4日です。 この日をお正月として祝う風習は少なくなりましたが、それでも、2月4日は立春として生きていて、春の初日です。 八十八夜、二百十日は、ここから数えています。

こういった事、行事の由来・背景を知ると、着物コーディネートの楽しみが広がるのではないでしょうか。

全体の印象

この本を取り上げるきっかけとなった違和感からいきます。
太陰太陽暦でいいますと、衣替えは四月一日と九月晦日。で、今年の太陰太陽暦四月一日は太陽暦にすると5月5日。
とするとこの日で衣替えをしてもいいのではないでしょうか。
ちなみに今年の太陰太陽暦九月晦日は太陽暦にすると10月28日です。こちらも、ここまで待って衣替えをしてもいいのではないでしょうか。
ただ、これは平安時代の話であって、江戸時代になり木綿が普及し着衣が多様化すると、衣替えは年に四回となり、九月九日から三月晦日までは綿入れ、四月一日から五月四日までと九月一日から九月八日までは袷、五月五日から八月晦日までは帷子となったそうです。ちなみにそれぞれを太陽暦に置き換えると、九月九日は10月7日、三月晦日は5月4日、四月一日は5月5日、九月一日は9月29日、九月八日は9月6日です。

私は、衣替えと暦の関係をきっかけにこの本を読みました。ただ、この本は、日本のしきたり・行事を、その由来とともに幅広く取り扱っています。皆さんも、「これが知りたかった」ということがあると思います。もし、本屋で見かけたら手にとってみてください。

  今話題のきもの書籍の基本情報
 

題名: 和のしきたり 日本の暦と年中行事
監修: 新谷尚紀
発行元: 日本文芸社
発行年月日: 平成19年4月25日
価格: 1260円(税込)

今回は、「陰暦(旧暦)変換プログラム」も参考にさせていただきました。 この場を借りてお礼を申し上げます。
http://home10.highway.ne.jp/endakane/inreki2004.htm

  執筆者
 

鈴木 浩之
きものコンシェルジュ事務局。 きものコンシェルジュ内ニックネームは「こうせつ
株式会社 ICTラボラトリー代表取締役

会社員時代、ハイテク機器の海外ビジネスに従事し、欧米人と一緒に仕事をする中で、「日本とは何か?」を自問自答する。独立・起業を機に日本をもっと知るべく、「着物特化SNS きものコンシェルジュ」を友人と起こす。 
現在は、着物・和というエコシステムの復活のため、活動中。

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