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今年の夏は格別暑かったですね。そんな年は、特に秋が待ち遠しくて、少し涼しい風がふくと、「秋になったなあ」と呟く毎日。
例年なら、いくら季節を先がけた装い、と言われても、9月になっても残暑厳しく、絽の着物に半幅帯で出かけても平気・・・。でも、今年は、早く涼しくならないかなあ~と、はやる心から、秋色の単衣の着物を早々に準備、買い物に行くと、秋の帯留めに目がいきます。
そんな秋色の着物を見ると、お出かけ気分になりますね。今回は着物の似合うしっとり風情の奈良を、秋の着物で訪れました。
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奈良を歩いた初秋の着物 |
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・着物
紺の縮緬の単衣。母から譲り受けた着物で、縮緬はしゃりっとした感じがこの着物の魅力です。
単衣の着物は、6月にも着ますが、9月の単衣は秋らしいちょっと渋めの色がおすすめ。
 ・帯
秋の七草をあしらった麻の名古屋帯。
・帯留め
葡萄の帯留め。
帯留めは、小さくてかわいいので、沢山欲しいところです。
6月の単衣と同じ着物であったとしても、帯留めだけは、秋の物を。
ブローチやボタンに留め具をつけて工夫して作ってみるとますます、着物好きに。
・小物
ハンドバッグも茶色のゆったりした物を持つと気分はすっかり、しっとり秋ですよ。
・ 奈良は、古い都。奈良公園の周辺、奈良まちは、格子の家々が残され、着物姿がよく似合うまちです。平坦な道ですから、お寺や神社、美術館を散策しながら歩いても疲れず、また、着物や和紙などの和に関係するお店がたくさんあるので、楽しく散策できます。
奈良まちかど博物館 ホームページで散策地図を参考にすると便利です。
http://narashikanko.jp/j/whatsnew/machikado/
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松柏美術館 |
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奈良市近郊、高級な住宅街の中、ゆったりした池に面して建つ落ち着いた美術館です。
ここは、上村松園・松篁・淳之の三代にわたる作品を展示している美術館。
訪れた時の展示は、 蘇(よみがえ)る記憶~下絵に残された真実~(平成20年9月28日まで)でした。上村松園の「花がたみ」の下絵のすごさに圧倒されます。
館内の大理石の床には美しい秋の日差しが入り明るく、晩年の松園を思わせる清々しい気持ちになります。庭園を散歩もかねてのんびり日本画を味わうことができます。
※ 松柏美術館 http://www.kintetsu.jp/shohaku/

松柏美術館でしか売っていない、上村松園の画の「一筆書き」をプレゼントです\(^o^)/。
詳しくは、プレゼントコーナーで!
しばらく、おまちくださいね!
9月の奈良は正倉院展や、唐招提寺の観月蔡など、着物で訪れたい所がたくさんあります。京都とはまた、一味違う古い都の風情を味わってみてください。
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おわりに |
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私は野の花が好きです。春の七草のように食べることのない、秋の七草。人知れない場所にひっそり咲いているのを見つけると、とても愛おしく、そして、切なくなります。
今花屋さんを飾る西洋の大きな花ではなく、この小さな花々を、私たちの祖先は万葉集の中で歌い、源氏物語に語り、愛してきました。そういう日本人の心が、私たちの心の中にも、引き継がれていることをうれしいと思います。そして、着物に描かれた七草を身に纏うことは些細なことですが、とても幸せです。
| 秋の七草 |
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萩 |
薄 |
なでしこ |
女郎花 |
藤 袴 |
桔 梗 |
葛 |
9月は、中秋の名月のころには、月の前にすすきや萩、お団子やお芋を供え、名月を愛でる観月蔡が、あちらこちらで催されます。 また九月九日は重陽の節句。菊の節句ともいわれ、菊の道具の取り合わせなどでお茶会なども開かれます。
そして、秋は着物が一番似合う季節。そんな神事には、どうぞ、着物を身に纏い出かけて、しっとりした秋を満喫してくださいね。
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執筆者 |
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おがたゆうこ
京都生まれ
小学生の時から、谷崎、川端などの日本文学、また、小津安二郎の映画などの日本の趣ある暮らしに憧れる。その中より、着物の動作美を発見。現在は、関西を中心に万葉集や百人一首、与謝野晶子などの歌から、歴史を紐解き、着物の魅力や着付けなどを教えている。
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